西成の1泊1400円安宿「パークホテル」に泊まってみた感想とあいりん地区散策【ドヤ泊】

西成の1泊1400円安宿「パークホテル」に泊まってみた感想とあいりん地区散策【ドヤ泊】のアイキャッチ 安宿

お正月に青春18きっぷを利用して大阪にやってきました。

大阪には何度か来たことがありますが、今回の旅ではどうしても訪れたい場所がありました。

それが

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あいりん地区・釜ヶ崎

通称「西成のドヤ街」

あまりにも有名な場所なのでここで詳しくは書きませんが、あいりん地区は日本で一番大きいドヤ街です。

ドヤとは、簡単に言えば料金がすごーく安い、労働者向けの宿泊施設です。

最近は労働者向けのドヤ以外にも観光客向けの安宿も増えているんだとか。

あいりん地区の噂はいろいろ聞いていてすごく興味があったのですが、大阪に来ても立ち寄るチャンスがありませんでした。

今回は1人旅なので、時間の許すかぎり好きなだけ散策し放題です。

これぞ1人旅の特権です。

ということで、あいりん地区の安宿に2泊してきました。

まずは初日に泊まった「パークホテル」をレビューいたします。

パークホテルの場所

立地はドヤ街の中心部

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最寄り駅は南海本線「萩ノ茶屋駅」か阪堺電気軌道阪堺線「今池駅」ですが、

観光で来る場合はJR「新今宮駅」地下鉄「動物園前駅」を使う方が便利です。

縦に伸びている南海本線と阪堺電気軌道の線路に囲まれたエリアが、格安ドヤが密集するあいりん地区の中心部です。「パークホテル」もその中にあります。

パークホテルの外観

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ビジネスホテルのような立派な外観です。

これだけ見ると、「ほんとに西成のドヤ?」って見た目ですよね。

なんとなくドヤと言えば、漢字かひらがな3文字で「〇〇会館」とか「○○荘」のような渋い店名で、建物の外壁はボロボロでお化けが出そうなイメージがありました。(実際にそういうドヤもあります。)

PARK HOTELなんてかっこいい名前で外観も悪くないです。

ほんとにドヤなんでしょうか。

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1泊1,400円は間違いなくドヤプライスですね。

探せばもっと安いところはありますが、大都会大阪の中心部でこの料金ははっきり言って安すぎます。

ドヤ泊はチェックイン時間を要確認!

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パークホテルを選んだ理由

「パークホテル」に来る前に、候補にしていたドヤをいくつかまわっていました。

しかし、ドヤから長期滞在者向けのアパートに変わっていたり、お昼時ごろに行ったのが悪かったのかフロントのシャッターが閉まっていてチェックインできなかったりと、なかなか希望通りのところにたどり着けずにいました。

人口密度の高いあいりん地区といえど、よそ者がずっと同じ場所をウロウロしているとけっこう目立ちます。

どうしようかと迷っていたところ、ところたまたま看板が目についたパークホテルに飛びこんでみました。

ホテルとは異なるドヤ特有の受付時間

普通のホテルであれば、受付にいつでもスタッフがいてチェックインの受付時間もホームページに記されています。

しかし、ここ西成・あいりん地区のドヤの多くは、チェックイン時間が普通のホテルよりも短いことがあり、時間外に行くと受付のシャッターが閉まっていて入館手続きができません。

また店舗のホームページがないどころか、ネット上に一切情報が転がっていないドヤもあるので(日雇い労働者、生活保護者向けのところは特に)、何時から入れるかは現地に行って自分で確かめるしかない場合もあります。

まわってみた感じだと受付の営業時間は、早朝と夕方の2部制にしているお店が多いようです。

パークホテルにたどりついた時もフロントの受付時間外でした。

ダメ元で受付のインターホンを鳴らすと係の人が出てきてくれてチェンインすることができました。

「受付時間外に来るなんて常識知らずの奴やな」みたいなピリピリとした空気を覚悟していましたが、受付の方は凄く優しい方で元気に対応してくれて拍子抜けしてしまいました。

舐められたらいかんと思ってちょっと声のトーンを低くして不愛想に対応してしまい申し訳ないです。笑

受付で1泊の料金1,400円を支払って部屋の鍵を受け取ります。

意外にもちゃんとした雰囲気

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1階のロビーはこんな感じ。

全体的に清潔感があります。マッサージチェアなんか置いてあるし、正直このレベルをドヤと呼ぶのは失礼なのではと思ってしまいます。

ともかく肝心の部屋を見てみないことには始まりません。

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フロアは9階まであります。

客室フロア

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廊下は学生寮のような雰囲気。

おそるおそる部屋のカギを開けると…。

部屋の中は…?

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部屋の広さは3畳くらいでしょうか。狭いですが想像していたよりもきれいです。

部屋全体から年季の入った独特なにおいがしますが不快なレベルではないです。

布団と枕のシーツも清潔です。

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エアコン、テレビ、冷蔵庫

外泊三種の神器もばっちり揃っています。

窓の外の眺めがいい

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高層階ということもあって窓からの景色がいい!

通天閣とアベノハルカスがばっちり見えます。

この部屋に窓が無かったら独房感が出て暗いオーラに包まれそうですが、景色がいいので狭くても圧迫感を感じず開放的な気分になれます。

共用設備

トイレ

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こちらも清潔。

土地柄しかたないのかもしれませんが、トイレットペーパーのストックが置いていなくて途中から紙切れになっていました。笑

キッチン

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レンジ、トースター、ポットにフライパンまで。

ここに置いてある物を自由に使って調理していいみたいです。

長期滞在の場合は自炊ができると食費を抑えることができますし、栄養バランスも自分で調整できるのでいいですね。

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ガスコンロのみ有料で、ガス玉というメダルをフロントで購入して、コンロの下にある挿入口にガス玉を入れると使うことができます。

大浴場

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最上階に大浴場があって夕方から夜の間に利用できます。

ドヤは風呂無しのイメージがありましたが、大浴場付きのところも結構あります。

1000円以下の風呂無しのドヤに泊まって銭湯に通うよりも、1400円の風呂付ドヤに泊まった方が安くて部屋のクオリティ高く快適だったりします。

風呂の清潔度は?

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偏見はよくないとわかってはいるものの、ドヤの大浴場って衛生的に大丈夫か?と不安もありましたが、ここは心配無用でした。

浴槽は一度に6~7人は入れる広さがあり清潔で快適でした。

シャンプーとボディーソープも付いています。

夜景の見える展望大浴場という名のとおり、窓から外の景色を眺めることができます。

ただし湯煙で窓がけっこう曇っていたのでぼんやりと通天閣の明かりが見える程度です。

更衣室にドライヤーが無かったので部屋のエアコンでワシワシ乾かしてたら翌日とんでもない寝癖になってました。笑

パークホテル周辺のスポット

 四角公園

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パークホテルのすぐ目の前に有名な公園の1つ荻野茶屋中央公園、通称四角公園があります。

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どこに行っても人口密度の多いあいりん地区ですが、なぜかここは人が少なくのんびり?しています。

犬を中に入れたらヤバそうな看板がいくつかありますが、自由にくつろいでも問題なかったです。

200円弁当

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四角公園の隣になにやら怪しげなお店が

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なかをのぞいてみるとお弁当が売られていました。

値段を聞いてみると、大きいお弁当は200円~250円、小さいおにぎりセットは100円とのこと。

お腹も空いていたので勢いで買ってみることに。

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250円のちょっといいやつを買ってみました。

さっきの四角公園のベンチに座っていただいてみます。

味は値段相応というところかな…。

不味くはなかったですが、特別美味しいということもなく普通の味でした。

格安スーパーに行けば300円くらいの弁当が売っていたりするので、圧倒的な価格破壊というわけでないけれど、それでも安いですよね。

サラダ付きで卵焼きとか白身魚とかそれなりにたんぱく源も入ってるしカップ麺とかを食べるよりは健康的でいいと思います。

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ついでに四角公園のパノラマ画像も撮ってみました。

ブルーシードだらけでなかなかイカつい公園なのですが、正月だからか寒いからか人がほとんどいませんでした。

渋いアーケード街はカラオケ居酒屋激戦区

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あいりん地区のまわりにはいくつかアーケード街が広がっています。

どこも昔ながらの渋い商店街でこういう雰囲気が好きな人にはたまらないと思います。

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この辺は「カラオケ居酒屋」というお店が密集していました。

カウンター越しに女性が接客してお客さんは酒を飲みながらカラオケを自由に歌える、ガールズバーとスナックの中間みたいなお店です。

昼夜問わず、地元のお客さんで賑わっていました。

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街を歩いているとカラオケを熱唱する声がそこかしこから漏れきてなかなかいい雰囲気です。

通天閣のある新世界とあいりんは隣町

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あいりん地区は、通天閣と串カツ屋で有名な大阪随一の観光地「新世界」からすぐそこ、というか隣りにあります。

観光客騙しな雰囲気も少しある新世界とは違い、アーケード街に入ってあいりん方面に向かうと100%ピュアなローカル空間に変わってなかなか面白いです。

昭和っぽくて男くさい雰囲気が好きな方はついでに訪れてみることをオススメします。

他にも日本最大の遊郭「飛田新地」があったりと、この辺りはちょっと胸やけしそうなくらいカオスなエリアですね。

 夜のあいりん地区は賑やか?

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夜、窓を開けると光り輝く通天閣が。

ライトアップされてとてもきれいです。

通天閣のある新世界はコテコテで荒々しい街なのに、通天閣の光は凄く優しいんですね。

近くのカラオケ居酒屋から聞こえる歌声と相まってなんだかセンチな気分になってしまいます。笑

窓を開けてぼーっとしていると、カラオケとは違う何やら騒がしい音が聞こえてきます。

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気になるので音の聞こえる方に向かってみると…。

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!?

人多っ!!

ざっと200人以上はいるでしょうか。この日はお正月ということもあってか三角公園で大規模な炊き出しをしていました。

凄い人口密度だ…。

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音源はどうやらここのようです。

社会派なフォークシンガーの方がコンサートをしていて、酒で出来上がったおっちゃんたちで大盛り上がりです。

公園の炊き出しというと悲壮感漂ったイメージがありましたが、野外フェストと見まちがえるくらいの盛り上がりっぷりです。

毎晩ここまでどんちゃん騒ぎというわけではないのでしょうが、公園でたき火をして、飲めや歌えやで凄く楽しそうです。

 あいりん地区の治安は?

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僕があいりん地区を訪れた時は危ない目に合うことは一切ありませんでしたが、夜になると人通りはまばらになるので不用意に外出するのは避けた方がいいかもしれません。

一部のネット上で語られているような、「あいりんは凶悪なスラム街。歩いているだけで犯罪に巻き込まれる。」ということはないでしょうが、ほかの大阪の街と比べると雰囲気や住民のジャンルが明らかに異なるので、人通りの少ない夜は大人しく部屋で過ごした方がいいでしょう。

夜のパークホテル

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部屋の灯りがたくさんついていて、稼働率が高いのが分かります。

パークホテルに宿泊してみて

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ひどい環境は覚悟の上で来たので、「え、こんなにちゃんとした部屋でいいの?」というのが正直な感想です。

古いながらも清掃がしっかりされていて、布団のシーツも清潔なのがよかったです。

部屋の広さは3畳間で狭いのは確かですが、寝るだけなら正直この広さでも十分だと感じました。

窓の外の眺めがいいので解放感があるのも良かったです。

べた褒めで回し者みたいになっているのであえて欠点を上げるとすれば、当然ここもドヤの部類になるので長期滞在者の方がたくさんいます。

観光客丸出しの雰囲気や格好で行くとちょっと気まずさを感じるかもしれません。

あとは、ここはあいりん地区だということを受け入れて過ごさないと不満を感じる点はたくさんあると思いますので、せっかくの旅行で泊まる宿くらいは快適に過ごしたいという人にはもちろんオススメできません。

特殊な街にある、1泊1400円のドヤということは忘れずに、広い心で訪れてみましょう。

個人的にはリピートしたいなと思うほど気に入りました。

パークホテルが想像以上に快適だったこともあり楽勝ムードになっていたので、次はもう少しドヤ感が強いところにしようと思い、古いドヤを探してみることにしました。

しかし、次のドヤでは想像を超える世界が待っていました…。

続く

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